こんにちは。NJSの大槻です。
弊社は2012年の創業から一貫してWEB集客を駆使した集客支援を行う、WEB広告代理店です。特に、クライアント様の8割は店舗型なため、店舗型の広告集客の実績・ノウハウが豊富です。最近は有難いことに弁護士さんや税理士さんなどといった士業系のクライアント様からも多くの問い合わせをいただきます。今回は、税理士さんにスポットを当てた結果の出るリスティング広告というテーマで解説していきます。
弊社では、デロイトトーマツ税理士法人を得て独立し、現在は税理士法人とWEBマーケティング事業を展開している担当者が率いる士業系専門のマーケティングチームがございます。士業系専門ということもあり、事業内容や状況をヒアリングして、顧客の課題やニーズを掴んだ的確な提案が可能です。
今回の記事では、税理士事務所だけではなく弁護士事務所や会計事務所といった士業系の方々でも参考になる内容になっておりますので是非最後までご覧ください。この記事の内容を読むことで、リスティング広告の基本から集客効果を出すための広告運用ポイントや、広告運用で注意するべき点が理解できます。
「他事務所よりも集客をしたい」
「事務所の存在をたくさんの方に知ってほしい」
とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
リスティング広告の基本
税理士が見込み客からお問い合わせを増やすための施策として、リスティング広告について説明していきます。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにてユーザーが検索したキーワードに合わせて表示される広告のことを言います。通称「検索連動型広告」とも呼ばれます。以下のように、検索結果の上部で「広告」と書かれている部分がリスティング広告になります。以下、Googleにて、「渋谷 税理士」と検索した場合の検索表示結果となります。
上記の例はGoogleでのリスティング広告ですが、Yahooでもユーザーが検索したキーワードに合わせて広告枠に表示するリスティング広告を同様に出稿することができます。以下、Yahoo!にて、「渋谷 税理士」と検索した場合の検索表示結果となります。
広告出稿する場合、Google、Yahoo!の検索エンジンにおいてどちらにリスティング広告を出稿するかターゲットユーザーが異なるケースがあります。見込み客を1件でも多く増やしたい場合、「GoogleかYahoo!どちらにリスティング広告を出稿するのが最適なのか?」「予算に応じてお問い合わせがどのくらい獲得できるのか?」といった疑問がありましたら、士業に特化した広告に関してアドバイスすることもできますのでぜひこの機会にお問い合わせくださいませ。
リスティング広告の費用のかかり方
リスティング広告の費用は下記2つの仕組みで決まります。
・クリック課金制
・オークション制
順を追って説明していきます。
クリック課金制
リスティング広告は、検索エンジンで広告が表示された際に、ユーザーがクリックすることで費用が発生いたします。その費用を「クリック課金制」といいます。1回あたりの金額に関しては、広告を出稿する商品やサービス、ジャンルによって異なり、また競合の出稿状況や広告自体の品質によっては多くの広告予算が必要なケースがあります。広告費は以下で算出されます。
広告費=クリック単価×クリック回数
クリック単価に関しては、Google広告管理画面から無料で使用できる「Googleキーワードプランナー」などで予め調べることができます。広告出稿の際に、1回あたりのクリックに対して支払いできる金額(「上限クリック単価」とも言います。)を事前に設定できるので、想定以上にクリックされたとしても、日予算を超過することなく広告費の予算管理が可能となります。
オークション制
リスティング広告は、1回あたりのクリック単価がオークション制として費用が発生します。広告出稿の際に、事前に設定した「上限クリック単価」といった形で、入札されます。
上限クリック単価
広告の 1 回のクリックに対してお支払い可能な上限額として設定する入札単価です。
引用:Google広告(上限クリック単価)
リスティング広告においてのオークション制とは、クリック単価(入札単価)や広告ランクなどで検索エンジン上での掲載順位が決定します。リスティング広告の掲載順位は、広告の品質と入札単価、検索の背景などを踏まえた、「広告ランク」という指標のオークション形式で決まります。広告ランクが高い広告ほど、上位に表示されます。
広告ランクは入札単価、オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)、および広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出します。
引用元: Google広告ヘルプ(広告ランク)
リスティング広告のメリットとデメリット
リスティング広告のメリット
ここまではリスティング広告の概要を解説してきました。
次に、具体的にリスティング広告を行うメリットを3つ解説していきます。
①見込みの高いユーザーを狙ってアプローチできる
②即効性がある
③市場やユーザー層に関する貴重なデータを集められる
①見込みの高いユーザーを狙ってアプローチできる
リスティング広告では、サービスと親和性の高いユーザーに絞ってアプローチできます。特に検索連動型広告では、自ら検索を行って調べているユーザーに配信をするので、非常にユーザーのモチベーションが高く、そうしたタイミングで効果的に広告を出せるというメリットがあります。また、キーワード選定や配信したいエリアを設定できるので、費用を抑え効果を最大限に高めた広告配信が可能です。
②即効性がある
配信を開始したその日から検索結果の上部に表示させることもできるため、即効性があると言えます。よく対比されるのがSEO(自然検索)ですが、SEOは効果が出るまでに最低でも数ヶ月はかかり手間もかかる施策ですが、リスティング広告はその日から検索上位に表示させることができるので、その日からCVなどの成果を上げることが可能です。また、SEOでは上位表示が難しいビックワードや顕在層に対してのキーワードでも広告配信ができ、検索結果の上部に表示することもできます。
③市場やユーザー層に関する貴重なデータを集められる
リスティング広告は配信する中で、ユーザーがどのような検索語句(クエリ)で検索したのか、お問い合わせに繋がったユーザーの性別、年齢、年収などの様々なデータが蓄積されます。配信していく程ユーザーニーズやCVに繋がるユーザー情報がデータとして集まり、より効率的に広告配信できたり、HPやLPで税理士としての強みの打ち出し等に参考になったりすることが3つめのメリットです。
リスティング広告のデメリット
次に、リスティング広告のデメリットについても3つ解説していきます。
①運用に継続的なコストがかかる
②即効性がある
③市場やユーザー層に関する貴重なデータを集められる
①運用に継続的なコストがかかる
リスティング広告は自由に予算を決めることができ、自由に配信できますが、掲載し続けるにはコストがかかります。しかし、広告文がクリックされて初めて費用が発生するため、キーワード選定やエリア配信設定または、除外キーワードをしっかりと設定して、無駄なクリックを防ぎ効果的な配信が続けられるでしょう。
②即効性がある
検索連動型広告は、検索キーワードに連動されてユーザーに広告が配信されるので、ニーズが定まっておらず自主的な情報収集まで辿り着いていないような潜在層にはアプローチしずらいというデメリットがあります。
③市場やユーザー層に関する貴重なデータを集められる
リスティング広告では、キーワードの単価がオークションによって決定されます。人気の高いキーワードはクリック単価が高くなる為、狙うキーワードによってはコストがかかる可能性があります。
税理士がリスティング広告をおこなう重要性
「Webサイトをせっかく作成したのに思ったような集客に繋がらない・・・」とお考えではないでしょうか?現代のWEB集客の手法は数多く存在し、それぞれ専門的な知識や実戦経験がなければ集客の効果を発揮することができません。
WEB集客の一例
①SEO対策
②WEB広告
③SNS対策など
税理士がネットで集客するのであれば、Webサイトを開設するだけでなく、様々なWEB集客を取り入れて自社サイトをユーザーに見つけてもらうように取り組まなければいけません。
なぜなら、Webサイトを持っていても他社サイトに埋もれてしまうからです。士業系のお客様はかなりニッチな顕在層ユーザーになるのでそこをうまくターゲティングできる広告施策でないと費用対効果が合いません。弊社が最も得意とするリスティング広告では、検索キーワードに応じて広告を出せるので一般的に問い合わせに繋がりやすいエリア×税理士といったキーワードや確定申告×税理士といったような時期的に検索されやすいキーワードを狙ったり、強みを活かして仮想通貨×税理士など得意領域を狙って広告を出すことが可能です。
税理士がリスティング広告を出稿する際のコツを解説
次に、税理士がリスティング広告を運用するための重要なポイントを解説していきます。広告運用する上で大切なことなります。広告に関して、知見がないと理解が難しいですが、知識を深めておいて損はありません。では重要ポイントを5つに絞り順に説明していきます。
リスティング広告運用の重要ポイント5選
①スケジュール調整
②キーワードの除外設定
③ロングテールキーワードを活用する
④コンバージョンのハードルを下げる
⑤地域配信設定
①スケジュール調整
スケジュール設定とは指定した時間や曜日のみで広告を配信・停止することができる機能です。例えば、多くの税理士事務所は土日祝が休業日です。その際に電話やお問い合わせがきた場合、対応に困ることが想定されます。この場合は広告を出し続けることは税理士事務所、ユーザー双方にとってマイナスです。その際にスケジュール設定で土日祝の広告配信を停止すれば平日のみ広告を配信できる設定をできます。このため、全体の費用対効果の改善が期待できます。
②キーワードの除外設定
リスティング広告では、除外キーワードの設定で、設定した語句で検索された場合に広告が表示されないようにできます。除外キーワードの設定で広告を表示するユーザーを絞られるため、無駄な広告配信や問い合わせに繋がらないクリックを防げます。税理士事務所が広告を配信する場合の多くは会社設立希望の方や節税を税理士に相談したい方などのお問い合わせを求めています。
除外設定一覧
税理士事務所へ「節税」の相談をしたい人がターゲットの場合、事前に除外キーワードとして設定しておくキーワードがあります。例えば「税理士 求人」「税理士事務所 求人」「税理士 年収」と検索するキーワードは求人広告に関連するキーワードのためお客様を呼び込むためのキーワードではありません。
そのため、広告配信の際に「税理士 求人」「税理士事務所 求人」「税理士 年収」を除外キーワード設定を行うことで、無駄な広告配信して予算を消化することを事前に防ぐことができます。また、「税理士 英語」と検索する人も国際税務といった海外進出を検討しているユーザーのためターゲットではありません。そのため「税理士 英語」と検索するユーザーも除外設定を行うことができます。除外キーワードはターゲットユーザーに合わせて、キーワードを選定して設定する必要性があります。
③ロングテールキーワードを活用する
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少なく、複数語の組み合わせからなるキーワードのことです。「ニッチキーワード」や「スモールキーワード」と呼ばれることもあります。検索ボリュームが多い「相続」や「税務顧問」といったキーワードは世の税理士・会計事務所が広告からの顧客獲得を狙っているため、競合性が高く、価格競争に陥りがちです。よってロングテールと呼ばれるキーワードを網羅して広告を出稿し、クリック単価を抑えながら集客することが、税理士事務所の実践すべきリスティング広告運用といえます。
④コンバージョンのハードルを下げる
ユーザーが行動に移すハードルを低めに設定すると効果がでやすいと言われています。コンバージョン(Conversion、略称CV)とは、主にマーケティング分野での「成果」や「ゴール」など、ターゲットの顧客に行って欲しい具体的な行動のことです。リスティング広告では、コンバージョンが「ユーザーが行動しにくいもの」に設定されていないかを確認しましょう。例えば、キャンペーン内容を見直してみるのも一つです。
リスティング広告の広告文で「有料相談(1回3千円〜)」と有料の設定にしていると、ユーザーはお金をかけてまで相談はしたくないなと、行動に移すのをためらいクリックをしないでしょう。しかし、キャンペーン内容を「無料相談」や「資料請求」という内容にしてあれば、ユーザーにとって行動に移すハードルは低くなり、ユーザーはクリックをしやすくなります。
⑤地域配信設定
リスティング広告では、広告を配信するエリア(地域)を細かく設定できます。また、広告を配信しないエリア(地域)も設定できます。例えば、エリアに根付いた地域密着で仕事を受ける税理士事務所の場合、事務所の近くのエリアに集中して広告を出稿した方が問い合わせに繋がりやすいので、事務所から近くで配信する方が良いでしょう。無駄な配信を防ぐことが可能です。
まとめ
当記事では、税理士がリスティング広告運用をする重要性から運用するための運用ポイントを紹介してきました。税理士がリスティング広告運用をするうえでのポイントを理解し、集客に繋げましょう。広告運用するためのポイントを改めて見直していただき、実戦で活用していただけると幸いです。ここまで読んでいただいたなかで、「リスティング広告を自分たちで運用するのは難しいかもしれない」と思われた方もいらっしゃるかと思います。もし、リスティング広告をおこなうのが難しい場合は、広告代理店に依頼することが良いでしょう。
弊社では、税理士法人とWEBマーケティング事業を展開している担当者が率いる士業系専門のマーケティングチームがございますので、事業内容や状況をヒアリングして、顧客の課題やニーズを掴んだ的確な提案が可能かと思います。是非、お気軽にご連絡くださいませ。